世界最高峰のボディビル大会、Mrオリンピアで8連覇を成し遂げた最強のボディビルダー、ロニーコールマン。
ボディビルには詳しくなくても、筋トレをしている方なら彼の名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
ボディビルを、さらに言うと筋トレを語る上で欠かすことのできないのがロニー。
ということで本記事では
- ロニーコールマンって聞いたことるけど、どんな人なの?
- 大会の成績はどんな感じなの?
- ロニーのトレーニングや食事はどんな感じ?
という疑問を持っている方のために、
- プロフィール
- 経歴
- 大会成績
- トレーニング
- 食事
- 名言
など、伝説のボディビルダー、ロニー・コールマンのすべてを探っていきたいと思います!

プロフィール
本名:ロニー・ディーン・コールマン
出身:アメリカ合衆国ルイジアナ州モンロー
職業:元ボディビルダー・サプリメント会社経営
生年月日:1964年5月13日
身長:180cm
体重130~145kg
胸囲:150cm
上腕:61cm
愛称:The King
ロニーのプロフィールはこんな感じ。
The Kingなんて愛称はかっこよすぎますね。
経歴
ボディビルの世界へ
今となっては伝説のボディビルダーとなった彼ですが、もともとはボディビルダーを目指していたわけではありません。
大学時代は会計士を目指し、会計学を学んでいました。
大学ではアメフトに打ち込んでおり、アメフトの補強として、また、常に強い自分でいるために筋トレをしていたそうです。
大学を卒業後、ロニーにとってはつらい日々が続きます。
会計士としての就職先がなかなか見つからず、ドミノピザのデリバリー配達員として働いていたそうです。
その頃は金銭的にも余裕がなく、人生で最もつらい時期だったと彼自身が語っています。
その後、テキサス州で警察官としての働き始めました。
テキサス州で、彼のボディビル人生が開き始めます。
アマチュアボディビルダーでもあったメトロフレックスジムの会長に才能を見出され、彼のボディビルダーとしての挑戦が始まりました。
会長はロニーにボディビルの道を進める際、なんとジムの永久フリーパスをあげたそうです。
ボディビルダーの会長がそこまでしたのですから、よっぽどの才能があったのでしょう。

プロとしての活躍
ロニーは1990年にMrテキサスという大会で優勝し、1992年には早くもプロとしてデビューしました。
1992年にプロデビューし、その年のうちに世界最高峰の大会であるMrオリンピアに出場します。
しかし、その後は順風満帆なボディビル人生だったとは言い切れません。
1992年は順位が付かず、続く年のオリンピアでもなかなか上位に食い込めない時期が続きました。

伝説の8連覇
1998年、ロニーはついにオリンピア優勝を果たします。
そこからロニーの伝説が始まりました。
1998年から2005年のオリンピアで、なんと8連覇を成し遂げたのです。
世界最高の大会で8連覇。
まさにThe Kingの名にふさわしい、とんでもない記録です。
2001年には、歴代で初となるMrオリンピアとアーノルドクラシックの2冠を達成しました。
2006年には長年のライバルだったジェイカトラーに惜しくも敗れ2位となり、続く2007年はケガの影響もあって6位。
その後、引退を表明しました。

ケガと現在
オリンピアで8連覇という偉業を成し遂げるために相当無理も重ねてきたのでしょう。
ロニーは非常に高重量を扱うハードなトレーニングで有名ですが、その分身体にも相当負担がかかっていたのだと思います。
現役時代からケガに悩まされ、何度も大きな手術を経験しています。
2007年に引退するまでに人口股関節置換手術を2回、そのほかにも椎間板ヘルニアの手術も何度も行っていたようです。
「二度と歩けない身体になるかもしれない」
と言われることもあったそうですが
「どんな代償を払ってもトップに立つ。伝説になるためにもっとトレーニングしなければ歩けなくなるよりも後悔する。」
という覚悟でトレーニングを続けたそうです。
その覚悟のおかげか彼はまぎれもない伝説を創り上げましたが、引退後もケガの影響は続きます。
2018年にも椎間板ヘルニアの手術を行い、転倒がきっかけで2019年には再手術も行っています。
術後はしばらくの間車いすでの生活を余儀なくされ心配する声も上がっていましたが、現在ではトレーニングを再開できるほど回復しているそうです。
自分の身体を犠牲にしてまで目標を追い求める姿勢と覚悟には尊敬してもしきれませんが、とにかく現在のロニーが元気そうでなによりですね。
大会成績
1990年 Mrテキサス 1位
1992年 Mrオリンピア出場
1994年 Mrオリンピア 15位
1995年 Mrオリンピア 10位
1996年 Mrオリンピア 6位
1997年 Mrオリンピア 9位
1998年 Mrオリンピア 1位
1999年 Mrオリンピア 1位
2000年 Mrオリンピア 1位
2001年 Mrオリンピア 1位
2001年 アーノルドクラシック1位
2002年 Mrオリンピア 1位
2003年 Mrオリンピア 1位
2004年 Mrオリンピア 1位
2005年 Mrオリンピア 1位
2006年 Mrオリンピア 2位
2007年 Mrオリンピア 4位 引退
ロニーの大会成績は上記の通りです。
すさまじい経歴としか言いようがありませんね。

トレーニング
ロニーは週に6回トレーニングし1回休む、という方法を取り入れていたようです。
具体的なトレーニングの分割は
1日目 | 背中・肩・上腕二頭筋 |
2日目 | 脚 |
3日目 | 胸・上腕三頭筋 |
4日目 | 背中・肩・上腕二頭筋 |
5日目 | 脚 |
6日目 | 胸・上腕三頭筋・腹筋・カーフ |
7日目 | オフ |
というものを採用していたようです。
マシンでのトレーニングよりも、ダンベルやバーベルを使ったフリーウエイトでのトレーニングに力を入れていたようです。
また、ロニーが超高重量を扱うトレーニングを行っていたことはトレーニー界隈ではかなり有名です。
コンテスト前の減量でふらふらな状態で800ポンド(約362kg)でデッドリフトをおこなったり、1トンを超える重量でレッグプレスを繰り返す様子はさすがの一言です。
では、1週間のトレーニングについて、具体的な種目やセット数をみていきます。

1日目:背中・肩・上腕二頭筋
ベントオーバーロウイング | 10-15回3セット |
Tバーロウ | 15-20回3セット |
ダンベルロウ | 15-20回3セット |
ワイドグリップ・ラットプルダウン | 15-20回3セット |
デッドリフト | 12回3セット |
ビハインドネック・プルダウン | 10回3セット |
バーベルカール | 15-20回3セット |
ダンベル・プリーチャーカール | 15-20回3セット |
オルタネイト・ハンマーカール | 15-20回3セット |
ケーブルカール | 15-20回3セット |
スミスマシン・ショルダープレス | 10-12回3セット |
シーテッドダンベルプレス | 12回3セット |
ダンベルサイドレイズ | 15-20回3セット |
ダンベルフロントレイズ | 15-20回3セット |
ダンベルリアレイズ | 15-20回3セット |
2日目:脚
レッグプレス | 12回4セット |
スクワット | 2-12回3セット |
ランジ | 100ヤード(92m)2セット |
スティフレッグ・デッドリフト | 12回3セット |
シーテッドレッグカール | 15-20回3セット |
3日目:胸・上腕三頭筋
ベンチプレス | 12回5セット |
インクラインベンチプレス | 12回3セット |
ダンベルベンチプレス | 12回3セット |
ダンベルフライ | 12回4セット |
ナローベンチプレス | 12回3セット |
シーテッドダンベルエクステンション | 12回3セット |
スカルクラッシャー | 12回3セット |

4日目:背中・肩・上腕二頭筋
ベントオーバーロウ | 10-12回5セット |
ロープーリーロウ | 10-12回4セット |
ラットプルダウン | 10-12回3セット |
フロント・ラットプルダウン | 10-12回3セット |
インクラインダンベルカール | 12回4セット |
マシンカール | 12回3セット |
ケーブルカール | 12回3セット |
マシンサイドレイズ | 8-25回3セット |
ダンベルフロントレイズ | 8-25回3セット |
シーテッドダンベルプレス | 12回3セット |
5日目:脚
レッグエクステンション | 30回4セット |
フロントスクワット | 15-20回3セット |
ハックスクワット | 10-15回3セット |
シーテッドレッグカール | 12-15回3セット |
ライイングレッグカール | 12回4セット |
6日目:胸・上腕三頭筋・腹筋・カーフ
インクライン・ダンベルベンチプレス | 12回3セット |
ダンベルベンチプレス | 12回3セット |
ダンベルフライ | 12回4セット |
インクライン・ダンベルフライ | 12回3セット |
デクライン・ダンベルプレス | 12回3セット |
ナローベンチプレス | 12回3セット |
シーテッド・ダンベルエクステンション | 12回3セット |
スカルクラッシャー | 12回3セット |
ドンキーカーフレイズ | 12回3セット |
シーテッドカーフレイズ | 12回4セット |
クランチ | 限界まで |
以上がロニーの1週間のトレーニングになります。
字面だけで疲れそうなほどハイボリュームなトレーニングですね。
また、高重量を追い求めると同時に、12回3セットを基準にセットを組んでいるあたり、セット数やレップ数にもまったく妥協していない姿勢がうかがえます。
各部位のトレーニングの種目数も多く、あらゆる種目を使って筋肉に刺激を入れていたこともわかりますね。
僕のトレーニングにもぜひ参考にしたいところですが、さすがにこのハイボリュームは真似できそうにありません(笑)。

食事
圧倒的なバルクを誇り、他を圧倒し続けたロニー。
彼の肉体を作り上げた食事の内容についても見ていきましょう!
増量期、減量期の2パターンを探っていきます。
減量期
1食目 | グリッツ4分の3カップ、卵白2カップ、コーヒー |
2食目 | ホエイプロテイン1杯 |
3食目 | チキン220g、レッドビーンズ1.5カップ、玄米1.5カップ、コーンブレッド2枚 |
4食目 | ポテト1個、チキン220g |
5食目 | ポテト1個、チキン220g、レモネード、フライドポテト、ヒレ肉250g |
6食目 | ホエイプロテイン4杯 |
増量期
1食目 | グリッツ2カップ、卵白2カップ、無脂肪チーズスライス4枚 |
2食目(トレーニング前) | サプリメント1杯 |
3食目(トレーニング後) | ホエイプロテイン100g |
4食目 | チキン300g、白米1カップ、豆1カップ、コーンブレッド2枚 |
5食目 | チキン140g、ヒレ肉140g、ポテト1個 |
6食目 | ヒレ肉340g、白米1カップ |
7食目 | ホエイプロテイン100g |
8食目(寝る前の食事①) | カゼインプロテイン50g |
9食目(寝る前の食事②) | サプリメント1杯 |
以上がロニーの食事です。
増量期は9食、コンテストに向けて脂肪を落としていく減量期ですら6食も食べるとは、とんでもない食事量。
これだけ食べながら大会ではバキバキのコンディションを持ってこれるのですから、想像を絶するようなような筋肉量ですね。
タンパク質は主に卵白、チキン、ヒレ肉、ホエイプロテインから摂っているようです。
炭水化物は米やポテトから摂ることが多いようですね。
増量中でも脂質はなるべく抑え、高たんぱく・高炭水化物なクリーンな食事をしていることがうかがえます。

名言
伝説になった男の言葉は、やっぱり重みが違います。
ということで、ロニーの名言をいくつか紹介していきます。
皆ボディビルダーになりたがるが、誰もバカ重い重量を扱おうとしない
現役時代、800ポンド(362kg)でデッドリフトろするなど、超高重量でのトレーニングにこだわっていたロニーだからこその名言。
「デカくなりたきゃ重量を追い求めろ!」ってことですね。
私がワークアウトで意識しているのは時間でも扱うウエイトでもない。最も重要なのは、筋肉を最大限に収縮させて、できるだけ短時間でパンプを引き出せるようにすることだ
トレーニングはただやみくもにやっても効果的ではない。しっかりと筋肉を意識することが大切だ、ということですね。
極端に思いウエイトを持ち上げているときは「どんなことでも絶対に成し遂げる。どんな壁も乗り越えてみせる」という意気込みで挑んでいる
さすがチャンピオン、トレーニングに挑む姿勢も尊敬に値しますね。
つらいトレーニングに負けないメンタルの強さこそ、彼の成功の秘訣かもしれません。
真のトレーニングとはやめたいと思った時に始まる
これは僕が個人的にめっちゃ好きなロニーの名言。
つらいとき、やめたいときに踏ん張れるかどうかが成長のカギだということですね。
ピーナッツ以外の何物でもねえ
362kgのバーベルを持ち上げながら
「こんなのピーナッツ(軽い)だぜ」
なんて言えるんですからもう化け物ですね(笑)
ライウェイベイベー!!
これはロニーが気合を入れる際に叫んでいた言葉、ロニーのトレーニング動画を見ているとよく耳にします。
「light weight baby (軽いぜベイベー)」
なんて言っていますが、実際扱っている重量はぜんぜん軽くありません(笑)。

まとめ
引退した今なお愛される伝説のボディビルダー、ロニーコールマン。
彼の経歴やトレーニングに対する姿勢には、尊敬してもしきれません。
以上、『ロニーコールマンすべて【経歴からトレーニング、食事まで】』でした!
