ラリー・ウィールズという男をご存じでしょうか?
彼は世界的に有名なボディビルの大会での優勝経験のあるボディビルダーであり、かつパワーリフターとしても数々の大会で好成績を残している
パワーリフター兼ボディビルダー
です。
強さと美しさを兼ね備えた肉体をもつラリー・ウィールズ。
今回の記事ではそんな彼について紹介していきます!

プロフィール
本名:ラリー・ウィールズ(Larry Wheels)
出身:アメリカ合衆国ニューヨーク州ブロンクス
生年月日:1994年12月3日
身長:185.5cm
体重:111.1-115.7kg
経歴
生い立ち
今でこそフィットネス界で大成しているラリー・ウィールズですが、その幼少期は過酷なものでした。
ラリーが1歳の時に両親が離婚。
それから母親に育てられたラリーは、二度と父親に会うことはなかったそうです。
6歳のころに彼の母親に新しいパートナーができます。
しかし、そのパートナーから虐待にあうようになったラリー。
暴力はさることながら、麻薬を勧められることもあったとか。
命の危険さえ感じたラリーは7歳のときの母と離れて祖母のもとで暮らすようになりました。
トレーニングとの出会い
ラリーは12歳で再び母親とともに生活をはじめ、ほどなくカリブ海のセント・マーチン島に引っ越します。
英語しかできないラリーはフランス語圏にあったこの島での生活になじめず、周りの子たちからいじめを受けるようになります。
この問題をなんとか解決したいと考えたラリーは、大きく強い身体を求めてトレーニングを始めたのでした。
とはいえジムに通うことはおろか、トレーニング器具を買うお金もなかったラリー。
最初は腕立て、懸垂、腹筋などのトレーニングしかできませんでした。
が、次第にもっとトレーニングしたいと思うようになったラリーは、ほうきの棒とコンクリートの塊で手作りのバーベルを作成。
YouTubeの動画などでトレーニングの知識も蓄えていきました。

ジムへ
15歳で再びニューヨークに戻って生きたラリーは、
「もっと身体を大きくしたい」
という思いからジムに通うようになります。
ジムに入会して数カ月間はボディビルのためにトレーニングしていたラリーですが、次第にパワーリフティングにも興味を抱き始め、ボディビルダー兼パワーリフターとして活動するようになりました。
現在
現在のラリーはボディビルダー、パワーリフターとして活躍する一方、「personal record」というフィットネスウェアやトレーニング器具のブランドを経営したり、YouTubeで動画をアップしたりと、多方面での活躍を見せています。
また、フィットネス業界の人物としては珍しくステロイドの使用を認めており、ステロイドの危険性や生活への影響について語る動画も公開しています。
記録
スクワット | 395kg(870ポンド) |
ベンチプレス | 293kg(645ポンド) |
デッドリフト | 388kg(855ポンド) |
ビッグ3トータル | 1076kg(2370ポンド) |

トレーニング
ラリーがトレーニングにおいて最も大切にしていることは休養です。
ジムに通い始めた始めた当初は週に6回トレーニングしていたとうラリーですが、体重が86kg程度から伸びなくなってしまいます。
そこで彼が注目したのが休養。
週に3回トレーニングし、残りの日は休養に充てる
という方法を取り入れたところ体重は100kgを超えるまでに成長し、記録も伸びていったそうです。
現在は週に3回、ベンチプレスやスクワット、デッドリフトなどのパワーりリフティングの種目を中心にトレーニングしています。
パワーリフターらしく主に、重量アップを目的とした高重量低回数のトレーニングを行っています。
また、ケガを避けるためにはウォーミングアップがとても大切だと考えているようで、メインセットに移る前に充分にアップを行い、関節や筋肉を温めておくそうです。
では、実際のトレーニングメニューについて見ていきましょう。

月曜日
ヒップサイクル(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
レッグスイング(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
デッドリフト | 5回5セット |
ベントオーバーロウ | 10回3セット |
ベンチプレス | 5回5セット |
フロアプレス | 5回3セット |
ケーブルプッシュダウン | 8回10セット |
火曜日:オフ
水曜日
ヒップサイクル(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
レッグスイング(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
スクワット | 4回3セット |
レッグプレス | 5回8セット |
木曜日:オフ
金曜日
ヒップサイクル(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
レッグスイング(ウォーミングアップ) | 20秒2セット |
スクワット | 4回3セット |
ベンチプレス | 5回5セット |
フロアプレス | 4回3セット |
ケーブルプッシュダウン | 8回10セット |

食事
増量期のラリーは「1日に5500kcal」を目安に食事しています。
牛肉や白米、アボカドなどをメインに食事内容を組み立て、脂質も良質なものを積極的に摂っています。
一方減量期は摂取カロリーを4400kcalにまで減らし、脂質は1日あたり90g程度に抑えるそうです。
食べるものもサーモン、チキン、さつまいも、白米など、よりヘルシーなものに変えていくそうです。

まとめ
ラリー・ウィールズの経歴やトレーニング、食事について紹介してきました!
- ボディビルでもパワーリフティングでも活躍している
- ステロイドの使用を公言し、自らその危険性を語っている
など、フィットネス業界においてはかなり異質で貴重な存在であるラリー。
今後も彼の活躍には期待していきたいですね!
以上、『規格外のパワービルダー!ラリー・ウィールズのすべて!』でした!
