今回の記事では、クリス・バムステッドというボディビルダーについて紹介します。
2019年のMrオリンピア・クラシックフィジーク部門で優勝を果たし、世界の頂点にまで上り詰めたクリス・バムステッド。
2020年のオリンピアでも圧巻の身体で文句なしの優勝を遂げ、若くして連覇を成しとげました。
まだ20代と非常に若く、今後のボディビル界で一時代を築くことが期待されている選手です。
そんな彼はいったいどんな人物なのでしょうか?
彼の生い立ちや経歴、トレーニング、食事にいたるまで見ていきましょう。

プロフィール
本名:クリス・バムステッド(Chris Bumstead) 出身:カナダ・オンタリオ州 生年月日:1995年2月2日(25歳) 身長:185.5cm 体重:93-102.1kg
経歴
生い立ち
クリス・バムステッドはカナダのオンタリオ州に生まれました。
幼いころからたくさんのスポーツに励んできたクリスは、スポーツを通して
「一番になるためには一生懸命努力しなけらばならない」
ということを学んでいったそうです。
そんなこんなでジムにも通うようになったクリス。
いつしかトレーニングの魅力にはまりこみ、次第にジムにいる時間が長くなっていきました。
その頃のことは
「ジムに恋してたのさ」
と振り返っています。
ボディビルとの出会い
トレーニングは大好きだったものの、当時はまだボディビルダーになるなんて考えてもおらず、
「いい身体になりたい」
くらいにしか思っていなかったクリス。
そんなクリスですが、姉の彼氏、イアン・ヴァリエールに出会ったことで彼の考えが一変します。
イアンに素質を見出され、「一流のボディビルダーになれる」と言われたことをきっかけに、クリスはボディビルを意識し始めました。
ちなみにイアンも現在プロのボディビルダーとして活躍しており、2020年のMrオリンピアではオープンボディビルで7位に入賞しています。
現在
イアンのサポートを受けながらボディビルダーへの道を歩み出したクリス。
初めての大会を終えたときには、「自分が生きていく場所を見つけた」と感じたそうです。
2016年には21歳という若さでプロカードを獲得し、2017年にはMrオリンピアのクラシックフィジーク部門で2位に入賞。
2018年も2位に食い込み、若くしてその実力が確かなことを知らしめます。
そして2019年、クリスは24歳という若さでMrオリンピア・クラシックフィジーク部門を制覇しました。
実はこの年のオリンピアでは、コンディションが抜群ではなかったこともあり、一部では批判を受けることもあったようです。
しかし続く2020年、圧倒的な仕上がりで他を圧倒し、文句なしの優勝。
20代という若さですでに絶対王者としての風格をまとい始めました。
また、ボディビル界での活躍はさることながら、インスタグラムではフォロワー136万人、YouTubeでは登録者数37万人とソーシャルメディアでも人気を博しています。
さらに自身のウェブサイトでコーチングプランを販売したり、ジムシャークというフィットネスブランドのモデルを務めたりと多岐にわたる活躍を見せています。
実力・才能・人気の三拍子そろった若きチャンピオンの今後の活躍にも期待大です!

大会成績
- 2015 CBBF Canadian National Bodybuilding Championship 1位
- 2016 CBBF Bodybuilding Championships 2位
- 2016 IFBB North American Bodybuilding Championships 1位(プロカード取得)
- 2017 Mr Olympia 2位
- 2018 Mr Olympia 2位
- 2019 Mr Olympia 1位
- 2019 Mr Olympia 1位

トレーニング
クリスはトレーニングにおいてはコンパウンド種目が最も有効だと考えており、特に
- スクワット
- インクラインダンベルプレス
- バーベルベントオーバーロウ
の3種目を重視しています。
また、必要と感じるまでは基本的にオフはつくらないそうです。
では、クリスの実際のトレーニングメニューをチェックしていきましょう。
1日目:背中
デッドリフト | 10,8,8回、限界まで |
ベントオーバーロウ (グリップを毎回変える) | 12,10,10,8回 |
ワイドグリップラットプルダウン | 12-15回4セット |
ストレートアームプルダウン | 12-15回4セット |
ダンベルロウ | 15,12,10,10回 |
マシンロウ | 20回3セット |
ハイパーエクステンション | 限界まで2セット |
2日目:胸・上腕二頭筋
インクラインダンベルベンチプレス | 15,15,12,12,10回 |
スミスマシーンベンチプレス | 12,10,8,8回 |
インクラインダンベルフライ | 15,12,12回 |
ケーブルフライ | 12-15回3セット |
腕立て | 限界まで3セット |
バーベルカール | 15回3セット |
リバースバーベルカール | 限界まで3セット |
マシーンプリーチャーカール | 10-12回3セット |
ハンマーカール | 8-10回3セット |
3日目:ハムストリングス・大殿筋
ライイングレッグカール | 15回4セット |
ストレートレッグデッドリフト | 15-20回4セット |
スタンディングレッグカール | 15回2セット |
リバースハックスクワット | 15-20回4セット |
グルーツキックバック | 12-15回3セット |
4日目:肩・上腕三頭筋
ダンベルラテラルレイズ | 15回3セット |
ダンベルショルダープレス | 12回3セット |
バーベルフロントレイズ | 12回3セット |
シングルアームケーブルリアデルトレイズ | 12-20回4セット |
アップライトロウ | 15,12,12回 |
ロープフェイスプル | 12-15回3セット |
マシーンラテラルレイズ | 15回3セット |
ベンチディップス | 12-15回4セット |
イージーバースカルクラッシャー | 12-15回4セット |
リバースグリップバーベルスカルクラッシャー | 8-10回4セット |
シングルアームケーブルキックバック | 8-12回3セット |
5日目:脚
レッグエクステンション | 15回3セット |
スクワット (ヘビーセット) | 8回2セット |
スクワット (軽いセット) | 10-12回6セット |
レッグプレス | 40回、30回、20回、10回 |
レッグエクステンション | 15回4セット |
スタンディングランジ | 6-8回4セット |

食事
クリスは減量期に入ると徹底的に食事を管理します。
1日の食事を6回にわけ、そのほとんどが同じメニューだそうです。
一方でオフシーズンはクリーンな食事を保ちつつも、バルクアップのために1日6000kcalを目標に食事しています。
食事の回数は6-7回に増やし、チキン、白米、ポテトなどをメインに食べているようです。
増量中はトレーニング前のエネルギー源として、炭水化物も欠かしません。
ただ、クリーンな食事だけで6000kcalを摂取するのは大変なので、プレワークアウトとしてマフィンや炭水化物系のお菓子を食べることもあるそうです。
では、クリスの実際の食事例を見ていきましょう。
1食目 | 卵白1.5カップ、全卵2個、オートミール1カップ |
2食目 | チキン227g、ジャスミン米1カップ、ミックス野菜312g |
3食目 | 白身魚227g、さつまいも198g、ミックス野菜 |
4食目(トレーニング前) | 白身魚227g、ジャスミン米2カップ |
5食目(トレーニング後) | 100%ホエイアイソレート |
6食目 | チキン227g、さつまいも170g、ブロッコリー57g、アスパラガス57g |
7食目 | 卵白2.5カップ、全卵3個、ミックス野菜312g |

まとめ
クリス・バムステッドの経歴やトレーニング方法、食事メニューについて紹介してきました。
若くしてオリンピア連覇を成し遂げたクリス。
今後さらに成長し、クラシックフィジーク界の伝説の一人になるであろう彼の今後の活躍にも期待しましょう!
以上、『若きチャンピオン!クリス・バムステッドのすべて』でした!
