言わずと知れたメンズフィジーク界のレジェンド、ジェレミー・ブエンディア。
彼はMrオリンピアのメンズフィジーク部門で前人未到の4連覇を成し遂げ、フィジーク界で一時代を築きました。
完璧なプロポーションと美しいTシェイプで世界の頂点に君臨し続けた彼は
どんな人物で、どんな食事やトレーニングをおこなっているのか、
気になる方も多いのではないでしょうか?
ということでこの記事では、生い立ちから経歴、トレーニング内容に至るまで、ジェレミー・ブエンディアのすべてを紹介していきます!

プロフィール
本名:ジェレミー・ブエンディア(Jeremy Buendia)
出身:アメリカ合衆国カルフォルニア州ローズビル
生年月日:1990年10月10日
身長:172cm
体重:79-84kg
経歴
生い立ち
カリフォルニア州ローズビルに生を受けたジェレミー。
父親がボディビルダーだったこともあり、幼少期からトレーニングが身近にある生活を送っていました。
父親が筋トレをしている音で目を覚ますこともあったそうです。
また、年上の兄とともに育ったジェレミーは幼いころから負けず嫌いで、
勝負事では絶対に負けたくない
という思いが人一倍強かったそうです。
のちにフィジークで伝説を残すジェレミーが最初に興味を持ったのはアメフトでした。
持前の競争心運動神経を活かし、高校時代はアメフト選手として活躍していました。
しかし、試合中に首の椎間板にケガを負ってしまい、長い間アメフトができなくなってしまいます。
このケガが原因となってジェレミーはアメフトをやめてしまいますが、これが彼にとって転機にもなりました。
フィジーカーへ
ケガのせいで大好きだったアメフトをやめざるを得なくなってしまったジェレミー。
それでも下を向くことなく、身体は鍛え続けていました。
父親の影響もあり、このころにはボディビルに興味を持つようになっていたジェレミー。
高校を卒業するとすぐに本格的なトレーニングを開始し、ボディビルの世界へと足を踏み出しました。
2008年、18歳のジェレミーは「INBF Capital City Natural Bodybuilding & Figure Championships」で大会デビューを果たし、6位という結果を得ました。
初出場で6位といえば、普通の人なら満足しそうなところ。
しかし人一倍負けず嫌いなジェレミーはこの結果に満足しないどころか、落ち込み、非常に悔しい思いをかみしめます。
この結果と紳士に向き合い、その後しばらく大会には出場せずバルクアップに専念したジェレミー。
2年後の2010年、「NPC California State Bodybuilding Championships」で優勝を果たすまでの成長を遂げました。
この優勝で
ボディビルの世界こそ自分の生きる場所だ
という決意を固めたジェレミー。
その後しばらくボディビルダーとして活動した後、2012年に21歳で活躍の場をメンズフィジークに移しました。

Mrオリンピア
2013年に「NPC Junior USA Championships」で優勝を果たし、IFBBプロカードを獲得したジェレミー。
その年には早くもMrオリンピアに出場しました。
直前の2つの大会で優勝しており、優勝候補の大本命との呼び声も高かったジェレミーですが、結果はマーク・アンソニー選手に敗れ2位。
相当悔しい思いを経験したジェレミーはこの敗北を受け
「2度と2位にはならない」
と誓います。
持ち前の負けず嫌いな性格を原動力にハードなトレーニングと徹底的な食事管理をこなしていきます。
そして翌年の2014年、雪辱を果たします。
23歳という若さでオリンピアを制し、ついに世界の頂点に上り詰めました。
その後も2015年、2016年、2017年と優勝し続け、前代未聞のオリンピア4連覇を成し遂げました。

怪我
圧倒的な実力で世界の頂点に君臨していたジェレミー。
しかし2017年、アクシデントが彼を襲います。
イベントのデモンストレーションで行ったベンチプレスで大胸筋を断裂してしまったのです。
朝から働き通しでまともな食事も水分も取れず、ウォーミングアップもなしでいきなり高重量を扱ったことが原因だったと彼自身が語っています。
このケガの治療のため手術を行い、入院することになったジェレミー。
長期間にわたってまともなトレーニングができなくなってしまいます。
数カ月に及ぶトレーニング不足やケガによるトレーニングの質の低下の影響もあり、2018年のオリンピアでは4位という結果に終わってしまいました。
その後は大会には出場せず、自身のサイトを運営したり、コーチングを行ったりしています。
ただ、インスタグラムでは大会復帰を示唆するような投稿もあり、近いうちにステージに舞い戻ってくるのではという期待の声も高まっています。
いちフィットネスファンとして注目していきたいですね。

大会成績
2008 INBF Capital City Natural Bodybuilding & Figure Championships 6位
2010 NPC California State Bodybuilding Championships 1位
2012 NPC California Governors Cup Championships 2位
2012 NPC Los Angeles Grand Prix Championships 2位
2012 NPC California State Championships 2位
2012 NPC San Francisco Championships 7位
2012 NPC Excalibur Championships 1位
2013 NPC Amateur Grand Prix Los Angeles 1位
2013 NPC Junior USA Championships 1位
2013 IFBB Greater Gulf States Pro 1位
2013 IFBB Olympia Weekend 2位
2013 IFBB Sacramento Pro 1位
2014 IFBB San Jose Pro 1位
2014 IFBB Olympia Weekend 1位
2015 IFBB Olympia Weekend 1位
2016 IFBB Olympia Weekend 1位
2017 IFBB Olympia Weekend 1位
2018 IFBB Olympia Weekend 4位

トレーニング
ジェレミーはトレーニングではパンプ感を重視しているそうです。
スーパーセットやジャイアントセットなどのテクニックを積極的に取り入れ、インターバルも短めに設定して筋肉がパンパンになるまで追い込んでいくそうです。
またジェレミーは、ハニーランボッド考案の追い込みテクニック、
FST7
というトレーニング方法も取り入れているそうです。
FST7とは、一言でいうと
徹底的に筋肉をパンプさせるためのトレーニング方法
です。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください!
また、有酸素運動についてもこだわりを持っているようで、30分未満のバイクやHIITなどの短時間・高強度な運動を好んでいるそうです。
ちなみに、好きなトレーニングはベンチプレス、サイドレイズ、スタンディングダンベルカールだそうです。
それでは、具体的なトレーニングメニューとルーティーンについて見ていきましょう。

月曜日:肩・上腕二頭筋
シーテッドラテラルレイズ | 10-12回4セット |
ダンベルショルダープレス | 8-10回4セット |
ダンベルフロントレイズ | 8-10回3セット |
ダンベルラテラルレイズ | 8-12回7セット |
バーベルスパイダーカール | 10-12回7セット |
EZバーカール | 8-10回3セット |
オルタネイトダンベルカール | 8-10回3セット |
火曜日:背中・上腕三頭筋
アンダーグリップラットプルダウン | 10-12回3セット |
Vバーラットプルダウン | 8-10回3セット |
リバースグリップバーベルロー | 8-10回3セット |
シーテッドロー | 10-12回3セット |
ストレートアームプルダウン | 8-12回7セット |
プッシュダウン | 10-12回3セット |
ナローベンチプレス | 8-12回3セット |
ディップス | 8-10回3セット |
ケーブルフレンチプレス | 8-12回7セット |
水曜日:脚・腹筋
スクワット | 8-10回3セット |
ハックスクワット | 8-10回3セット |
レッグプレス | 10-12回7セット |
レッグカール | 10-12回3セット |
スティッフレッグドデッドリフト | 8-10回3セット |
ライイングレッグカール | 8-12回7セット |
クランチ4セット | 14-20回 |
メディシンボールロシアンツイスト | 14-20回4セット |
ハンギングレッグレイズ | 14-20回4セット |
マウンテンクライマー | 限界まで7セット |
木曜日:胸・カーフ
チェストプレス | 10-12回4セット |
ダンベルフライ | 8-10回3セット |
チェストプレス | 8-10回3セット |
ケーブルクロスオーバー | 10-12回7セット |
スタンディングカーフレイズ | 10-12回4セット |
レッグプレスカーフレイズ | 10-12回4セット |
シーテッドカーフレイズ | 8-10回7セット |
金曜日:腕
シーテッドダンベルカール | 10-12回7セット |
インクラインダンベルカール | 8-10回3セット |
マシンプリチャーカール | 8-10回3セット |
バーベルスパイダーカール | 10-12回7セット |
ケーブルフレンチプレス | 10-12回3セット |
ナローベンチプレス | 8-10回3セット |
スカルクラッシャー | 8-10回3セット |
プッシュダウン | 8-12回7セット |
土曜日:オフ
日曜日:オフ

食事
ジェレミーはコーチと相談しながら、毎朝の体調によってその日の食事メニューを決めているようです。
2~3時間おきに栄養補給をするようにしており、1日に6食食べています。
食材にもこだわり、リーンなタンパク質、複合炭水化物、良質な脂質をバランスよく摂取しています。
1日の具体的な食事例は以下の通りです。
1食目 | 卵白1カップ、オートミール1/2カップ |
2食目 | プロテイン35g、オレンジまたはリンゴ1個、アーモンド24個 |
3食目 | ティアピア227gまたはとりの胸肉198g、サツマイモ |
4食目 | フィレミニョン227gまたは赤身96%のひき肉198g、アスパラガス |
5食目(トレーニング前) | ティアピア227gまたはとりの胸肉198g、アスパラガス |
6食目(トレーニング後) | プロテイン50g、オートミール1/2カップ、はちみつ大さじ1杯 |

サプリメント
食事例からもわかるようにプロテインをよく使っているジェレミー。
プロテインの種類は、最も質の高いと言われているホエイアイソレートを使用しています。
また、EVORGENというサプリメント会社がスポンサーになっているため、その会社の
- マルチビタミン
- ファットバーナー
- EAA
- BCAA
- グルタミン
- プレワークアウト
なども摂取しているようです。

名言
圧倒的王者として4年にわたり世界の頂点に君臨したジェレミー。
彼は名言も多く残しています。
いくつかを紹介します。
冗談じゃない。すぐトレーニングだ。
今日やるか、今日はやらないのかを毎朝自分に問いかけるんだ。その質問で、今日という一日の成果が決まるんだ
昨日より今日がより良くなるための目標をもって朝目覚めるんだ
山頂に上ろうとしてるだけじゃないんだ。そこに俺の家も建てたいんだ。

まとめ
フィジーク界のレジェンド、ジェレミー・ブエンディアの経歴やトレーニング、食事について紹介してきました!
ケガという挫折を経験しても後ろを向かず、常に最高の自分を目指して努力を続ける彼の姿勢は、まさにチャンピオンにふさわしいかっこよさ。
彼のようにトレーニングと真摯に向き合い、理想の身体を追求していきたいですね!
以上、『ジェレミー・ブエンディアのすべて【フィジークの王様】』でした!
