甘いマスクと鍛え上げられた肉体で「肉体美の象徴」的存在となり、フィジークブームの火付け役として多くの人に影響をあたえた人物、ジズ。
一気にフィットネス界の頂点にまでのぼり詰めた彼ですが、2011年、22歳という若さでその生涯の幕を閉じました。
この記事では、そんなジズがどんな人物で、どんな人生を送ってきたのか紹介していきます。

プロフィール
本名:Aziz Sergeyevich Shavershian
通称:ジズ(Zyzz)
出身:ロシア
生年月日:1989年3月24日
没日:2011年8月5日
身長:187cm
体重:88.5-93kg
職業:フィットネスモデル、パーソナルトレーナー、起業家
経歴
生い立ち
ジズはロシアで生まれ、オーストラリアで育ちました。
もともとやせ型で食欲もさほどなかったというジズ。
ボディビルをしている兄の影響でトレーニングに興味はあったものの、どうしてもモチベーションを見出せなかったといいます。
そんなジズでしたが、次第に体型をからかわれるこちに嫌気がさし、中学生のころから本格的にトレーニングを始めました。

活躍
トレーニングを積んで肉体を仕上げていった彼は、時にはボディビルダーとして、時にはモデルとして、さらに時にはストリッパーとして有名になっていきます。
2007年ごろからはオンライン上での動画も公開し始め、SNSなどを通じて人気を獲得。
いつのまにか「肉体美の象徴」としての地位を獲得し、世界的なフィジークブームの火付け役になりました。
ジズのモチベーション
肉体美の象徴としての地位を手に入れたジズですが、たびたびインタビューで答えていることがあります。
それは
女の子にもてたい
というのが彼のもっとも大きなモチベーションだということ。
フィジークの神様ともいわれることのあるジズ、もちろん日ごろから厳しいトレーニングと食事制限を積み重ねていることに違いありませんが、その根本にあるモチベーションは意外にも僕たちのような普通のトレーニーと変わらないんですね。
こういう面は少し親しみやすい感じがしますね。

死因
若くしてフィットネス界の頂点に立ったジズですが、突然の死が彼を襲います。
2011年、旅行中のタイのサウナで突然死をとげ、世界中に衝撃を与えました。
死因は原因不明の先天性心臓病と発表されています。
ただ、22歳という若さにも関わらず亡くなる以前から息切れや高血圧の症状があったこともあり、ステロイドの副作用が原因ではないかという噂もあります。

トレーニング
ジズは、基本的には8-10回を狙ってトレーニングしていたそうですが、回数を固定するのではなく、まだできる!と感じたらさらに限界まで追い込んでいたそうです。
なんでも、
「人間の身体は怠け者で、無理やり強い刺激を与えないと変わらない」
と考えていたと言います。
また、彼はジムでのトレーニングを娯楽ではなく仕事の一環のように考えており、周りの人のおしゃべりなどには目もくれず、自分のトレーニングに打ち込んでいました。
身体造りにおいて、肉体的な面と同じくらい精神が大切だと考えてもいたそうです。
ちなみに、好きなトレーニングトップ3は
1位 デッドリフト
2位 ラテラルレイズ
3位 インクラインダンベルプレス
だそうです。
具体的なトレーニングメニューは以下の通り。

月曜日:胸・上腕二頭筋
インクラインダンベルプレス | 8-10回4セット |
ベンチプレス | 8-10回3セット |
インクラインフライ | 8-10回3セット |
ディップス | 限界まで3セット |
バーベルカール | 8-10回3セット |
プリチャーカール | 8-10回3セット(ドロップセット) |
火曜日:脚・カーフ
スクワット | 8-10回4セット |
ランジ | 8-10回3セット |
レッグプレス | 8-10回3セット |
レッグエクステンション | 限界まで3セット |
レッグカール | 8-10回3セット |
水曜日:背中
ラットプルダウン | 8-10回3セット |
デッドリフト | 8-10回セット |
ベントオーバーロウ | 8-10回3セット |
ダンベルロウ | 8-10回3セット |
ハイパーエクステンション | 8-10回3セット |
木曜日:肩・上腕三頭筋
ダンベル(またはバーベル)ショルダープレス | 8-10回4セット |
アップライトロウ・ラテラルレイスのスーパーセット | 8-10回3セット |
フロントレイズ | 8-10回3セット |
ライイングリアレイズ | 8-10回3セット |
クローズグリップベンチプレス | 8-10回3セット |
プッシュダウン | 8-10回4セット |
スカルクラッシャー | 8-10回3セット |
金曜日:オフ
土曜日:全身
デッドリフト | 8-10回3セット |
スクワット | 8-10回3セット |
クリーン&ジャック | 8-10回3セット |
荷重懸垂 | 8-10回3セット |
日曜日:オフ
また、有酸素運動はほとんどしていなかったそうです。

食事
ジズは食事にも強いこだわりを持っており、
- ファストフードを食べない
- ジュースを飲まない
- 甘いものや砂糖を食べない
- 飲み物は水か緑茶
というルールを持っていました。
具体的な食事例は以下の通りです。
1食目 | ゆで卵6個、オートミール2カップ、プロテイン |
2食目 | とりむね肉300g、ブロッコリー、玄米 |
3食目 | マグロ200g、ホウレンソウ、全粒粉パスタ |
4食目 | 牛とカンガルーのミンチ、野菜 |
5食目 | 牛ステーキかカンガルーの肉、ブリュッセルの芽 |
6食目 | たまご4個、サーモン |
7食目 | 無脂肪カッテージチーズ1カップ |
また、サプリメントは以下のようなものを摂っていました。
- ホエイプロテイン
- フィッシュオイル
- マルチビタミン
- BCAA
- 亜鉛
- マグネシウム
- ビタミンC
- プレワークアウト
- ファットバーナー

まとめ
フィジークブームの火付け役、ジズについて紹介してきました!
彼のような美しい肉体を目指してトレーニングに励んでいきたいですね。
以上、『【筋トレ】ジズ(Zyzz)ってどんな人?【フィジークの伝道師】』でした!
