今回の記事では、ジョージ・ピーターソンというボディビルダーについて紹介します。
Mrオリンピアのクラシックフィジークでは3年連続で3位に入賞するという好成績を残しているトップビルダーです。
そんな彼ですが、2020年にボディビル212ポンドクラスに移行すると初出場の大会で優勝を果たすなど大活躍。
2020年のMrオリンピアでも3位に入賞し、クラス移行後早くも頭角をあらわしました。
間違いなく今後の活躍が最も期待されているボディビルダーの一人と言えるでしょう。
ということで、そんなジョージ・ピーターソンはいったいどんな人物なのか見ていきましょう!

プロフィール
本名:ジョージ・ピーターソン(George Peterson)
出身:アメリカ合衆国ニューヨーク州
生年月日:1984年
身長:170cm
体重:83.9-88.5kg
経歴
トレーニングとの出会い
ジョージ・ピーターソンは幼いころから活発で、バスケットボール、アメフト、空手などいろいろなスポーツを行っていました。
当時ブルース・リーにあこがれ、空手には特に熱心だったジョージ。
黒帯を身に着けるほどの実力者だったそうです。
「もっと強いパンチを打ちたい」、「もっと強い蹴りを放ちたい」という思いで始めたのが彼とトレーニングの出会いでした。
それからというものジョージは、空手の練習に励みながら週に5回はジムで筋トレを行うというハードな生活を送っていきました。
ボディビルとの出会い
いつのまにかジョージの身体は成長し、ボディビルダーと勘違いされるほど大きくなっていました。
ジムの会員の人に
「ボディビルの大会に出ているのか?」
と質問されたことをきっかけに、ジョージは大会にも興味を抱くようになります。
それからのジョージは、その会員にトレーニング方法から食事までボディビルのいろはを教えてもらいながらボディビルダーを目指していきました。
決意
ボディビルにすっかりはまりこみトレーニングに打ち込んでいたジョージですが、ボディビルについて知れば知るほど、この世界で成功することの厳しさを痛感していきます。
「大きな目標を成し遂げるには別の分野での犠牲が必要だ」
と考えるようになったジョージ。
ボディビルで成功するため、友人づきあいなども控え、今まで以上にトレーニングに集中するようになりました。

クラシックフィジークへ
2013年に大会デビューを果たしたジョージですが、その結果は思うようなものではありませんでした。
オープンボディビルとうカテゴリーで出場したジョージですが、100kgをゆうに超えるようなマスモンスターたちに囲まれ、
「オープンボディビルは自分には向いていない」
と悟ります。
そこでオープンボディビルから新しくできたクラシックフィジークにカテゴリーを移す決断を下したジョージ。
そこで彼のポテンシャルが120%発揮されていくことになります。
2016年に開かれたクラシックフィジーク初の国際大会で優勝を果たし、初代チャンピオンに輝くと、その年にはプロカードまで手にしてしまいました。
自分の才能を活かせる場を見つけたジョージは、さえないボディビル選手からクラシックフィジーク界のトップへと一気に躍り出ました。
ボディビル212へ
クラシックフィジークのプロとして、デビュー戦で2位を飾り、次の大会では優勝を果たすなど活躍していったジョージ。
もちろんMrオリンピアにも出場しています。
しかし、2017年から2019年まで3年連続3位という、好成績ながらも悔しさの残る結果にとどまってしまいます。
クラシックフィジーク部門では圧倒的なバルクを誇ったものの、骨格やポージングの得手不得手などもあり、なかなかオリンピアのトップには立てないジョージ。
2020年にはクラシックフィジークをはなれ、ボディビル212(体重制限のあるボディビル)というカテゴリーに移りました。
そこでさらに才能を開花させたジョージは、移行後初の大会である「Tampa Pro」で優勝。
その年のMrオリンピアでは、クラス移行後早くも3位に入賞し、ボディビル212でも通用する実力を証明しました。
ジョージは今後もボディビル212を主戦場に活動していくことが予想されます。
今後の彼の活躍にも期待したいですね。

大会成績
- 2013 North American Championships 18位
- 2013 National Championships 16位
- 2016 Eastern USA Championships 1位
- 2016 National Championship 1位
- 2017 New York Pro 2位
- 2017 Tampa Pro 1位
- 2017 Mr Olympia 3位
- 2018 Mr Olympia 3位
- 2019 Arnold Classic Ohio 1位
- 2019 Mr Olympia 3位
- 2020 Tampa Pro 1位
- 2020 Mr Olympia 3位

トレーニング
オープンボディビルからクラシックフィジーク、さらにはボディビル212とカテゴリーをうつしてきたジョージ。
トレーニング方法も一定ではなく、目的に応じて変えてきたようです。
オープンボディビルを主戦場にしていたときは
- とにかく筋肉量を増やすこと
- 高重量をあつかうこと
を重視してましたが、クラシックフィジークへ移行後したころからは
- 筋肥大を狙いつつも筋肉の形を洗練させていくこと
- 多種多様なアイソレーション種目を取り入れること
- 狙った筋肉にピンポイントで効かせること
を大切にしているそうです。
基本的にレップ数は8-12回で、インターバルは45-90秒とっています。
コンテストが近づくにつれてインターバルを長くし、オーバーワークによるケガを避けているようです。

食事
ジョージは食事方法もカテゴリーに合わせて変化させています。
オープンボディビルに所属していたころは、とにかく筋肉量を増やす必要があったため、
マクロ栄養素を意識しつつも食べられるだけ詰め込む
という方法を摂っていたようです。
一方カテゴリー移行後は、食事の質はキープしつつ無理しない程度の量しか食べていないそうです。
コンテスト前にはとりむね肉、玄米、サーモン、アボカドなどヘルシーで栄養価の高い食材がメインになるのはほかのボディビルダーやフィジーカーと同じですね。
また、オフシーズンはそこまで厳しい制限は設けず、気分次第でチートミールを食べることもあるそうです。

まとめ
ボディビルダー、ジョージ・ピーターソンについて紹介してきました。
ボディビル212に移行し、ますます才能を発揮している彼の今後の活躍にも期待しましょう!
以上、『ジョージ・ピーターソンってどんな人?【経歴からトレーニング、食事まで】』でした!
