トレーニングに興味のある方なら
- 筋肉を付けるためにはまずはいったん太る必要がある
- 脂肪が筋肉に変わる
なんてことを聞いたことがあると思います?
これって本当なのでしょうか?
こと筋トレ界においては、一昔前に流行った自体遅れな説や誤った情報が浸透していることはよくあります。
特にトレーニングになじみの薄い初心者の方は、こういった情報に惑わされがち。
ということで本記事では
- 本当に脂肪は筋肉に変わるのか?
- 筋肉を付けるために本当に大切なことは何なのか?
について紹介していきたいと思います!

結論:脂肪は筋肉にならない!
「脂肪が筋肉に変わる」ということはよく聞きますが、これは全くのウソ。
脂肪が筋肉になることは絶対にありません。
なぜなら、脂肪と筋肉は全くの別物、そもそも構成している分子レベルで全く違うからです。
いくらお肉を調理しても、お肉が野菜に変わることはありませんよね。
これと同じで、いくらトレーニングしたとことで脂肪は脂肪のままなんです。
筋肉を付けるためにまず太るというのは、根本から間違っているわけですね。

なぜ脂肪が筋肉に変わると思われているの?
とはいえ、脂肪が筋肉に変わると勘違いしているトレーニング初心者の方はけっこう多いと思います。
これはなぜなのでしょうか?
ズバリ言うと、
筋肉をつける過程で、同時に脂肪も蓄積されていくから
です。
筋肉を増やしてかっこいい身体を目指すには
バルクアップ(増量期:筋肉をつける期間)
↓
ダイエット(減量期:体脂肪を落とす期間)
というサイクルを繰り返すのが一般的です。
このうちバルクアップ期間中に筋肉量を増やしていくのですが、実は、筋肉だけを増やしていくというのは不可能。
筋肉を増やすためには余分なカロリーを摂取しないといけないので、どうしても脂肪もついてしまうんです。
その後、減量を行って無駄な体脂肪を落とすと、筋肉がはっきりと見えてくる。
要は、脂肪が筋肉に変わっているのではなく、
体脂肪が減るともともとあった筋肉が見えるようになるので、脂肪が筋肉に変わったような印象を受ける
ということですね。
これを勘違いしているせいで、脂肪が筋肉に変わるという説が広まってしまっているわけです。

バルクアップ期に蓄積した脂肪を落とすことで、バキバキの身体になっていきます。
筋肉を付けるために大切なことは?
では、筋肉を付けるために本当に大切なことは何なのか?
ずばり一番大切なのは
オーバーカロリー(摂取カロリー>消費カロリー)の状態を維持する
ということ。
筋肉を付けるためには余分な栄養とカロリーが必須。
そのためには、1日で消費するカロリーよりもたくさんの量を食べなければいけません。
このオーバーカロリーを達成したうえで
- 適切な食事を摂る
- ハードにトレーニングする
- 適度に休養する
ということを数カ月継続すれば、必ず体つきは変わってきます。
筋肉を付けるためのバルクアップの基本的な考え方については以下の記事で解説しているので、せひご覧ください!

筋肉を付けるための食事法は?
オーバーカロリーが筋肉を付けるための基本中の基本でした。
このオーバーカロリーを達成するための食事戦略をさらに細かく見ていくと
- クリーンバルク
- リーンバルク
- ダーティーバルク
という3種類に分けられます。
それぞれの特徴を簡潔にまとめると、以下のような感じ。
クリーンバルク | 筋肉がつくスピードは遅いが、体脂肪は増えにくい |
リーンバルク | 筋肉がつくスピードはそこそこ。健康的にバルクアップできる |
ダーティーバルク | 筋肉が付くスピードは速いが、同時に体脂肪も増える。減量が大変 |
ちなみに、ダーティバルクは一切食事制限を設けず、なんでもかんでも食べまくるバルクアップ方法。
かなり体脂肪も増えるため、脂肪が筋肉に変わるという勘違いの元凶はおそらくダーティバルクです。
それぞれのバルクアップ方法については以下の記事で詳しく解説しています!

まとめ
脂肪は筋肉にはなりません。
筋肉を付けるためにはオーバーカロリーを達成しつつ、食事内容やトレーニング、適度な休養を積み重ねていくことが大切です。
蓋を開けてみるとなんてことはない勘違いですが、真実を知っているのと知らないのでは、トレーニングの質も、成長速度も、楽しさも、全く変わってきます。
バルクアップの基本を理解し、ボディメイクを楽しみましょう!
以上、『【筋トレの真実】脂肪は筋肉に変わる??筋肉をつけるために本当に大切なこととは?』でした!
